初めてのテスト設計~テストケース作成時に意識すること~

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はじめに

テスト設計は、システムの品質を確保するために重要な工程です。

しかし、初めてテスト設計を行う際は、
「何をテストすればよいのか」「どのようにテストケースを作成すればよいのか」で悩むことも少なくありません。

テスト設計では、単にテストケースを作成するだけでなく、
抜け漏れを防ぎながら効率的にテストを網羅することが重要です。

本記事では、テスト設計の基本的な考え方やテストケース作成の流れ、実務で意識すべきポイントについて解説します。


目次

1.テスト設計とは

2.テストケース作成の流れ

3. 実務でのテストケース例

4.テスト設計で意識すること

5.テスト設計で難しい点

6.まとめ


1.テスト設計とは

テスト設計とは

  • テスト設計とは「どの機能を、どの観点で、どう確認するか」を決めること
  • いきなりテストを実行するのではなく、事前にテスト内容を整理する工程
  • 品質を担保するための設計作業

重要なのは、単にテストケースを作成することではなく、「どのような方針でテストを行うか」を考えることです。

「テストを実施するための準備作業」ではなく、

 

「品質を確認するための設計作業」と考えるとイメージしやすいです。

 


2.テストケース作成の流れ

1. 仕様を確認する

まずは仕様書や設計書を確認し、システムがどのような動作をするべきかを理解します。
仕様の理解が不足していると、テスト漏れや誤ったテストケース作成につながるため、事前の確認が重要です。

2. テスト対象を整理する

どの機能や画面、入力項目をテストするのかを整理します。

テスト対象を整理することで、テスト範囲を明確にし、テスト漏れを防ぐことができます。

3. テスト観点を洗い出す

仕様をもとに、どのようなパターンを確認する必要があるかを整理します。
例えば、ログイン機能であれば以下のような観点が考えられます。

  • 正常にログインできるか(正常系)
  • パスワードが間違っている場合はどうなるか(異常系)
  • 未入力の場合はどうなるか

4. テストケースを作成する

洗い出した観点をもとにエクセルなどで具体的な入力値や操作手順を作成します。
テスト実施者が迷わないように、確認内容を明確に記載することが重要です。

5. 期待結果を明確にする

テスト実施後に成功・失敗を判断できるよう、期待される結果を記載します。

例)

  • ログイン成功画面が表示される
  • エラーメッセージが表示される
  • データが正常に登録される

6. レビューする

作成したテストケースに漏れや誤りがないかを確認します。

第三者にレビューしてもらうことで、自分では気付かなかったテスト観点の不足や記載ミスを発見できます。

ポイントはいきなりケースを書き始めるのではなく、テスト対象や観点を整理することです。

 


3. 実務でのテストケース例

ログイン機能での確認例

例えば仕様がこうなっている場合:

ログイン条件

  • ユーザーID:1〜20文字
  • パスワード:8〜16文字

ここで書くこと:

  • 正常系
  • 異常系
  • 境界値(あれば)

例:ログイン機能

上記は一例ですが、正常系・異常系・境界値の観点からテストケースを作成しています。

テストケースは考えられるすべてのパターンを作成するのではなく、重要な観点を整理し、効率よく品質を確認できるケースを選定することが重要です。


用語解説

正常系

想定通りの入力や操作を行った場合に、システムが正しく動作するかを確認します。

例:

  • 正しいID・パスワードでログインできる
  • 必須項目を入力して登録できる

異常系

  • 誤った入力や想定外の操作を行った場合に、適切なエラーが表示されるかを確認します。例:
    • パスワードが間違っている
    • 必須項目が未入力
    • 存在しないユーザーIDを入力する

境界値

入力可能な上限や下限など、境界となる値を確認します。

例:

  • パスワードの最大文字数
  • 入力可能な最小文字数
  • 登録件数の上限

4.テスト設計で意識すること

ここが“品質の本体”

意識する内容:

① 抜け漏れを防ぐ

  • 正常系だけで終わらせない
  • 異常系も必ず考える

② 仕様ベースで考える

  • 感覚ではなく仕様から逆算する

③ 1ケース1確認

  • 1つのテストで複数を見ない

④ 誰が見ても分かるように書く

  • 曖昧な表現を避ける

テスト設計者とテスト実施者が異なる場合文章の言い回し一つで解釈が変わる可能性があるので第三者でも理解できる設計をしましょう。

 


5.テスト設計で難しい点

  • どこまでテストすればいいか分からない
  • 正常系と異常系の切り分けが難しい
  • 仕様の理解不足で抜けが出る
  • 境界値の考え方が難しい

上記は慣れの部分が大きいですが設計段階では前提として

相談、確認しながら進めていくという意識が必要です。


6.まとめ

👉テストケースは漏れを防ぐ為に多ければ良いわけではありません。
すべての入力パターンを確認しようとすると膨大な数になってしまうため、重要な観点を整理し、必要最低限のケースを選んで作成します。

  • テスト設計は「抜け漏れを防ぐための設計作業」
  • いきなり書くのではなく観点整理が重要
  • 正常・異常・境界の視点を持つことが基本
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